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ビジネスにおける戦略の重要性とは?大ベストセラー「失敗の本質」より

こんにちは!児玉尚武です。本日はビジネスにおいて非常に参考となる大ベストセラー書籍「失敗の本質」に基づく現代ビジネスマンに求められる姿勢をご紹介したいと思います。

目次

日本人がしがちな失敗原因とは?

無駄な成果を積み上げてしまう

太平洋戦争時において、太平洋上に浮かぶ島の占拠が勝敗に大きく繋がることは日本もアメリカもよく理解していました。全部で25もある島のうち、敗戦国である日本は実は17島、約7割以上を占拠することに成功していたのです。一方アメリカは戦略上重要とされる8つの島のみに最初から集中し、残りの島は最初から捨てることで太平洋の覇権を握ったのです。日本軍は本来費やす必要のない無駄な労力を割くことで敗戦へと繋がったのです。この国民性は日本では今も根強く残っていると思います。社会に出てから大して役に立たない大学の勉強や資格の勉強に明け暮れたり、好かれる必要もない人との交流を頑張ったりしてはいないでしょうか?何をしていいか分からない時は手っ取り早く「進んでいる感」が得られるため無目的な勉強をしがちですが、一度冷静に自己分析をしてほしいと思います。また無目的であろうが「勉強」が肯定され、「忙しい」ことがステータスであるという日本人の謎の価値観を今後は是正していく必要があると思います。

手段を目的化してしまう

コンピュータのプロセッサーの開発においても日本とアメリカは競争しておりました。当時日本は処理速度を高めるための研究に注力する一方で、アメリカは様々なパソコンで活用することができる汎用性に目を向けていました。結果日本が開発したプロセッサーはアメリカの開発したものよりもずっと性能は良いのですが、WindowsやMacなど既存のインフラに対応していないため実用化することができず、シェアのほとんどをアメリカに奪われビジネスとして大敗してしまいます。ビジネスの世界では産業化、実用化できるかどうかが勝負です。例えば電球を開発した人は?と尋ねるとほとんどの人は「エジソン」と答えますが、正確には「スワン」が最初の開発者であり、電球を大衆が使えるようにしたのがエジソンです。電話に関しても「ベル」は3代目の開発者であり、彼は電話を産業化させたため注目を集めました。一方で完全無農薬でのリンゴ栽培に成功した「奇跡のリンゴ」の作者木村さんがあまり有名でないのは、奇跡のリンゴを産業化できなかったためです。皆さんの家のお近くのスーパーで奇跡のリンゴを買うことはできませんよね?ビジネスにおいて重要なのは製品やサービスを通して顧客に価値を提供することですので、その目的をブラすことなく開発に取り組みたいものです。

俗人的スキルや職人に依存してしまう

太平洋戦争時に日本軍はパイロットの技術の育成に力を入れる一方で、アメリカは追跡型ミサイルの開発に力を入れておりました。日本軍のパイロットの腕前は当時神がかっていると世界中から賞賛されましたが、アメリカは誰でも成果を出せるように注力したのです。日本の場合、当然優秀なパイロットが戦死すればまた1から育成し直さなければなりません。この傾向は現代の日本の会社組織形態やビジネスモデルにおいても当てはまっているように思えます。日本ではその人なしでは事業が成り立たないような事業モデルにしてしまうことが多いためバリュエーション、企業価値があまりつかないことが多いのです。もちろん個々人のスキルも大切ですが、仕組みとして解決できるようにした方がずっと生産性が高いですよね。ここにも日本人がやたらと資格や勉強を好み、機械化、自動化を拒む性質が現れています。

主観的、限定的な意見のみで判断してしまう

太平洋戦争時、日本陣営は現場の意見を聞き入れず幹部たちによる会議室内での作戦会議のみで作戦を練り決行し大敗したとされています。会議室に入ってくる極めて限定的な情報、信じたい情報のみを軸に判断したのです。世界中で日本ほどマスコミやマスメディアを信じる国はないと言われますが、そのルーツは昔から受け継がれているのですね。盲目的な判断でビジネスや経営をした場合会社はあっという間に立ち行かなくなります。普段から厳しい意見やアドバイスを貰える環境に身を置き、自分もそうした苦言を聞き入れるよう器を大きくしていきたいですね。

戦略のミスは戦術で取り返すことができない

戦略とは言葉の通り戦いを略すことです。戦略を達成するための方法のことを戦術と言います。日本人は目先の戦術ばかりに気を取られてしまいがちですが、定期的に戦略の見直しをすることが大切です。サラリーマンであればその仕事をいかに効率的にクオリティ高く仕上げるかが重要になりますが、経営者や自営業の方はそもそもそのビジネスを続けるかどうかの判断を迫られています。そして経営陣が誤った判断を下した場合、一般的に従業員がそれをリカバリーすることは極めて困難です。目的、勝利に繋がらない戦いの中でどれだけ頑張っても報われることはありませんので、今自分が置かれている環境の中で頑張ることは本当に必要なのかを問い直してみてください。

大切なのは未来の自分の理想を明確化すること

時間は有限のため、全てのことにおいて成功を収めることは不可能です。最小限の力で最大限の結果を出すためには目標、ゴールを絞り込まないといけません。以上の教訓を元に僕らがまず取り組むべきことは未来の自分の理想を明確化するということです。仕事やパートナーなど自分で選択したことなのに愚痴愚痴言う日本人気質をやめ、まずは自分の本音と向き合うことで理想の自分に向かって一直線に進んでいきたいですね。

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