コワーキングスペースのメリットや使い方(起業家編②)
こんにちは!
エニシア高松インテリジェントパーク店の児玉です。本日は前回に引き続き、起業家のインキュベーション施設としてコワーキングスペースを活用するメリットをご紹介したいと思います。前回は創業当初のオフィスとしてコワーキングスペースに入居することのメリットや優位性についてご紹介させて頂きました。もしまだご覧になられていない方はコチラから。
目次
経営していく過程でつまづくポイントを解決できる
「起業家とはいえそれぞれ業種、業界が異なるのだから、オフラインを通じて得られる情報やアドバイスなんて的外れでたかが知れてる」
「自分の欲しい情報をピンポイントで検索した方が良い」
中にはそう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし商品を仕入れて(作成して)売るという構造は業種、業界に関わらず必要なように、起業して価値ある事業体を創り上げていくプロセスにはおおよその枠組み、フレームワークがあると僕は考えております。
実際に会社を経営していくと様々な課題に直面しますがおおよその経営者のつまづくポイントは似通っていることが多いのです。
創業からしばらく経ち、事業を拡大していく中で抱く悩みは以下のようなものではないでしょうか?
「もっと集客力を上げたい」
「投資家とはどうやって出会うのか?」
「補助金や助成金はどうやって申請したらいいのか」
「従業員の生産性やモチベーションを上げるにはどうしたら良いのか?」
実はこれらの課題もまたオンラインで解決し切ることが難しいのです。
理由は3つあります。
①単純作業で解決できるわけではなく、明確な正解がない問いだからこそ「具体的にやって欲しこと」を言語化してオンラインで依頼しにくい。
②業種、業界に深く精通していないと的外れな回答をしてしまう。オンラインだと背景を理解させるだけでも膨大なコミュニケーションが必要となる。そのコミュニケーションを省くと成果につながりにくい。
③社内の機密情報を預ける必要があるため「信頼」を置ける相手かどうかオンライン完結で見極めることが難しい。
しかしコワーキングスペースなら常日頃会員同士で顔を付き合わせていることが多いですので、自ずと相手の人間性が理解でき信頼関係を築くことができます。その課題を抱えていることを認識してもらえれば、自分では解決できない問題でも解決できる人を紹介してくれるケースもあります。
僕も現在コワーキングスペースに入居していますが、それぞれの起業家が展開しているサービスは把握しておりますし、彼らが求めていることも大体把握しております。
また起業家、経営者というのは基本的に孤独な存在で、立場上社内でその課題や問題を共有して相談することはできません。そんな中同じ起業家、経営者という立場で会社を引っ張っている存在は大きな心の支えにもなります。
サービスを創り上げる前、創り上げていく過程でフィードバックをもらえる
PMF(プロダクトマーケットフィットとは、提供しているサービスや商品が、顧客の課題を解決できる適切な市場で受け入れられている状態)は優秀な起業家でさえ20%と言われており、サービスを創り上げる前、創り上げていく過程でフィードバックをもらうことがとても大切となります。
そもそも起業の失敗原因の第一位は「マーケット(市場)が存在しなかった」が挙げられており、存在しないニーズを頑張って満たそうとしていたことは致命的な失敗となります。
そのため簡易なアンケートやサービスに対する意見をもらうことでとんでもないロスをすることを防ぐことができます。
一生懸命開発していたサービスがもう既に世の中にあったなんて日には目も当てられません。
自分のアイディアが盗まれるのではないか?などという小さな不安は捨てて、早めに仲間に相談しましょう。
成功への最短ルートに気が付きやすい
僕は既に自動化されたプログラムやサービスがあるにも関わらず、そのサービスの存在を知らないだけで何十時間も単純作業に費やしたことが何度もあります。
課題を課題として認識できていれば検索することで解決できることも多いのですが、そもそも課題ではなく「当たり前」として何の疑問も抱かずに作業していると膨大なロスが生まれます。
最近まで毎日SNSは純正の予約投稿を使用していたのですが、コワーキングスペースで出逢った起業家が自動投稿サービス利用しており数ヶ月先まであらゆる媒体で自動投稿できるサービスがあることを知りました。それまでそのようなサービスがあることを考えもしなかったので、一人では永遠に気づけなかったでしょう。
また僕はエンジニアでもあるのでよくプログラミングをしているのですが、何時間も検索して分からないことが先輩エンジニアに聞いたら1分で解決したなんてことは日常茶飯事です。
どれだけ優秀な人でもひとりだと考えが偏りがちで安易な問題にも気づけないことがあります。
コワーキングスペースは事業の失敗しない環境づくりにもっとも適した環境であると日々感じております。